41歳女性 主婦の方からの質問
ぎっくり腰をしてから半年以上経ちますが、いまだに椅子に1時間以上座ると腰や左足に痛みを感じます。
特に左足は、夜中に痛みで目が覚めてしまうこともあります。
この不調の原因はどこにあるのでしょうか?また、どのような治療や対策を取れば、症状が改善されるのか知りたいです。
回答
正確な診断・治療については必ず専門医(整形外科など)に相談してください。
☆考えられる原因
1. 神経根症(坐骨神経痛など)
ぎっくり腰の原因として、急激な腰部の負荷により椎間板に変性が生じ、その後に神経が圧迫されるケースがあります。
痛みが椅子に長時間座った後や、夜間に起こる場合、神経が圧迫または炎症を起こしている可能性があります。
2. 椎間板ヘルニアや変性
初期のぎっくり腰が椎間板への大きなストレスや損傷を伴った場合、後に椎間板ヘルニアやその後の変性が進み、神経への刺激となって痛みを引き起こしている可能性があります。
特に左側の症状が継続している場合、局所的なヘルニアや変性が疑われます。
3. 筋膜や軟部組織の癒着・変性
急性期の痛みが収まった後でも、周囲の筋肉や靭帯、筋膜の慢性的な緊張や癒着が残り、同じ姿勢(座位など)で神経を刺激している可能性も考えられます。
4. 姿勢や体の使い方の問題
長時間の座位により、もともとダメージを受けた部位の血流が悪くなったり、筋力のバランスが崩れたりすると、症状が再発・慢性化することがあります。
☆オススメの対策
1. 専門医での診断
・画像診断(MRI、CTなど):神経根や椎間板、周辺の軟部組織の状態を詳しく把握するために検査、治療が必要となります。
2. 保存的治療
・理学療法(リハビリ):病院での指示によるストレッチや筋力トレーニング、姿勢改善が有効です。
特に体幹の安定性を高めるエクササイズなどはオススメです。
・温熱療法やマッサージ:局所の血流改善や筋肉の緊張緩和を促すため、症状に応じたケアが行われることがあります。
・薬物療法:痛み止めや筋弛緩薬、場合によっては神経障害に対する薬の使用が検討されることがあります。
3. 生活習慣や作業環境の見直し
・長時間座り続ける場合、適度な休憩やストレッチを取り入れることや、椅子やデスクの高さ、姿勢の見直しなどの環境調整が重要です。
4. 症状が重い場合の介入(病院にて)
・症状が改善しない場合、病院にて手術やブロック注射が効果を示すケースがあります。
・これらの処置は、画像診断で明確な原因が確認されたうえで、専門医の判断により実施されます。
☆最後に
痛みや痺れがある場合は民間療法よりも病院での診断が重要となります。
関節や骨の変形なども見られず、「運動や筋肉をほぐす」などのアドバイスを受けた場合は整体やトレーニングを実施してください。
個々の経過や状態によって最適な治療法は大きく異なるため自己判断せず、早期に整形外科などの専門の医療機関を受診することが重要です。
※この情報は医師によるアドバイスに代わるものではありません。
正確な診断と治療のため、必ず専門の医師に相談してください。
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